Cello Love

〜もしもチェロが弾けたなら〜

初めての毛替え

チェロを購入してまもなく3年、今、課題曲が「鈴木メソッド」2冊目の「ガボット」(F.J.Gossec)で、16部音符が小気味よい曲なのですが、どうも弓が弦に引っかかりにくいなと思い、以前、先生に引っかかりの良い松脂を塗ってもらって、その時すごく引っかかりが良くなったので、先生に「あの松脂何て言う松脂ですか」と聞くと、「毛替えしたことありますか?」と思わぬ答え。

私の弓は8万円ちょっとの値段だったと思うのですが、素人ですから、馬毛のランクみたいなものが値段を決めているのかと、漠然と思っていました。それで、毛替えすると結構お高いのかなと思ったのですが、実は、弓の毛は消耗品で、7〜8千円で毛替えできるとのこと。弾く頻度にもよるが、3年なら替えてもいい頃だそうです。

 

チェロは、先生のご紹介で、大阪梅田のクロサワバイオリンで購入したのですが、別に、どこでもやってくれるので、近いところでいいですよ、ということでした。

で、少し考えて、私は弓のキャリングケースは持っていないので、近くに毛替えをしてくれるところがないか検索してみると、ありました〜。

さっそく電話してみると、まあ、値段は8千円から1万2千円くらいとのこと。先生の紹介だと、割引きがあるそうです。聞いていたより、少し高いかなと思いましたが、近いしいいかなと、また、後日お電話してから伺います、と電話を切りました。

それで、翌週、お店の定休日明けに電話して、「今日お伺いしても良いですか」と尋ねると、予約制ということで、だいたい1週間後くらいになるそうです。あれ、だったら先週予約しておけば良かったなと思いつつ、「じゃ、また日程を考えてお電話させていただきま〜す」となりまして(笑)、それなら、教室のビルにあるヤマハさんでいいかなと、思い直しました。

 

私の通うチェロ教室は、京都のJEUGIAさんでやっていて、うちから歩いて20分ほどです。それ自体、割と恵まれた環境だとは思うのですが、教室の後に弓を預けるとして、次のレッスンまでに弓を取りに行かないといけません。一応、練習していかないといけないので。(汗)

チェロケースを持って取りにいくのもたいそうなので、何か、キャリングケースがあるかなとアマゾンで検索してみると、3千円くらいで、簡易のケースが見つかりました。

まあ、お安いなとは思ったのですが、いつもはチェロケースに入れているので、弓のキャリングケースを手に入れても、次に使うのはまた3年後。そう思うと、ちょっと勿体ないかな。

 

次のレッスン日、終わってから、ヤマハさんに寄って「チェロの毛替えできますか?」と聞くと、7千円くらいで、3日ほどで出来そうなので、お願いすることに。それで、問題の引き取りの時のケースについて「何か箱に入れてもらえますか?」とお願いしてみると「まあ、何か探してみます」と気持ちよくOKしてくださいました。

職人さんが、何か気になるところがあったら、またご連絡させていただきますというので、そう言えば人差し指のかかるところのカバー状のものがスライドして動くようになっているので、ついでに修理していただくことに。こちらは3千円でした。

 

ところで、以下、その時のヤマハさんの担当の方との何気ない会話ですが、

担当の方「ブラジルの弓ですね」

私   「ああ、そう言えば、そうでした」
    「松脂も替えてみようかと思っているんですけど」

担当の方「何をお使いですか?」

私   「いや、今日持って来ようかと思って忘れちゃいました」

と、何とも頼りない感じになってしまったので、ちょっと調べてみました。

 

こちらが、弓ですね。

ARCOS Nickelのバイオリン・チェロ弓でした。

f:id:p-in:20210628132859j:plain

ARCOS Nickel | VC Bow ・BRASIL

松脂は、定番商品のようです。先生にちょっと塗っていただいた松脂は、1万円前後するそうなので、まあ、当分これで大丈夫です。(笑)

 

www.shopping-kurosawagakki.com

 

さて、待つこと3日、仕上がりました〜というお電話をいただき、ちゃんと弓のケースに入れても頂いて、無事持ち帰り、レッスンの練習に間に合いました。丁寧に直して頂いて、どうもありがとうございました!

 

開封したてで、写真撮っておけば良かったのですが、とりあえずどんな感じか弾いてみたかったので、これは後日の写真です。

じゃじゃん。

f:id:p-in:20210628120850j:plain

 

f:id:p-in:20210628120825j:plain

 

で、意気揚々と持ち帰って、さっそく練習してみようと弾いてみると、あれ? 引っかかりが良くなっているどころか、弦の上を滑って、まったく音が出ません!

一瞬、パニックになったのですが、待てよ、と松脂を塗らないと引っかからないのでは?と思い、いつも通り、3〜4往復塗ってみても、やっぱり滑るばかり。

ん?となりながら、少々やけになって、20往復くらい塗ってみたのですが、ダメ。

折角、毛替えをしたばかりなのに、こんなに松脂を塗っていいのかなと、何となく残念感に浸りながら、まあ、もうちょっと塗ってみようとやってみると、40往復くらいでようやく音が鳴るようになりました。

こんなので良かったのかなと、思いつつ、まあ、音そのものは、しっかり弦にかかって良い音が出てるので、大丈夫でしょう。

何でも、やってみないとわからないものですね〜。

というか、それならそうと言っておいてくれればいいのに、と思ったり。

 

次のレッスン日、先生に「毛替えしましたよ〜」と音を聴いてもらうと、「いい音ですね」と言っていただいたので、ホッといたしました。

 

動画は、チェロを購入した、クロサワバイオリン大阪梅田店さんのものですが、毛替えの動画をアップされていたので、記念に貼り付けておきますね。

 

 

ヤマハの担当の方のお話では、モンゴルの馬の毛とか、お高めのものもあるけど、要は職人さんの仕事次第なので、毛の質というのはほぼ関係ない、とのこと。

現に、ヤマハさんでは、毛替えは1種類しか設定がないそうです。

 

余談ですが、クロサワバイオリンさんで、600万の弓を弾かせてもらったことがあるのですが、もちろん、私には音の違いは分かりませんでした。

 

弘法は筆を選ばす、の例えもあります。もしかして、弓の毛だけは、Yo-Yo Maと同じものなのかな、と思って、頑張って練習しようかな。

あ、弘法はもちろんYo-Yo Maのことですので、念のため。(笑)